2×4住宅用の壁パネルライン稼動

小倉木材店(北海道)

小倉木材店が導入した日新興産の壁パネルライン


 小倉木材店(北海道函館市、小倉正夫社長)は、2×4住宅用の壁パネル製造ライン機械を導入、20日から本格的に稼動をはじめた。「省力化と将来的な需要の増加を見込んだ」(小倉社長)もので、機械納入とレイアウトは日新興産が手掛けた。

省力化と需要増見込む
 小倉木材店は、昭和35年の設立。2×4住宅用部材のほか、建具材や住宅機器などの販売も行い、年商は約6億3000万円。2×4住宅用部材は、系列会社である小倉工務店(小倉正信社長)に販売している。

 2×4住宅用の部材製造機械は、10年ほど前に導入しているが、今回新たな導入に踏み切ったのは「省力化と2×4工法が耐火構造認定を取得したことで4階建ての共同住宅や商業施設の建設が可能となり、今後需要が増えることを見通してもの」(小倉正夫社長)。

 部材生産量は現在、月間10棟(40坪平均)ほどだが生産能力は20棟分ある。ラインは、開口サブフレーム釘内台、開口サブフレーム搬入コロコンベアー、複合壁パネル釘打機、4軸自動釘打機、などで構成されており、木拾いとカットアンドパネル指示はコンピューターで制御する。

 工程としては、@開口テーブル上で開口部を製造、Aフレーム枠を組み立て、釘打ち、B釘打ちされたパネルが送り込まれると枠組直角装置でパネルの直角が修正、C開口部のルータ加工、D合板仮止めしたパネルの釘打ち、となっており、機械納入とレイアウトは、日新興産(東京都、原口博光社長)が担当した。同社が函館市内に機械を納入するのは今回が初めて。

 機械導入の効果としては、@2人のチームで作業できる、A素人でも木枠強制装置によってパネル対角が正確に自動的に出せる、B操作盤にはメンテナンスモードがついており、トラブルが発生した場合、トラブル個所が即座に判明する。」、などが挙げられる。

 小倉工務店は、東京にも営業所を持ち、北海道だけでなく、長野、神奈川にも施工実績を持っている。


日刊木材材新聞 2004.7.23 (発行所 日刊木材新聞社)