日産8棟の墨付機
日新興産
高速パネル釘打機開発へ


日刊木材新聞社 日刊木材新聞掲載  平成20年10月28日 火曜日

2×4部材加工業界でもCAD/CAMの普及が高まっている。部材加工作業の一つであるカットでも部材の種類は多く、入力ミスを少しでも抑えようとすれば、墨付け作業はCAD/CAMでなければ難しくなってきている。

ただ、2×4業界ではCADの情報を持っているところが、機械のことをよく理解していなくても主導権を握るという傾向が進んでおり、この点について日新興産の原口社長は「墨付けであれば、機械側の要求する情報は、開口、柱、カット寸法、合板出入り寸法、一度はき出しを作れば、機械はどこのもので可能。CAD側が主張するところではない。こうしたことを2×4業界も認識しなければ、健全なCAD/CAMの普及は進まないだろう」と指摘する。

同社は、2×4機械設備を手がけて37年。CAD/CAMだけでも20年の実績を持つ。

機械面では2年前に「スーパーカットソー」という高速カットソーを開発した。高速を謳い文句とする機種は多いが「ランバー材で一定の速度と精度を出し、毎分120メートルの速度を出せるのは当社の機械だけ」と自信のほどを見せる。

今年11月に開催される「2008東京国際木工機械展」には、日産8棟の生産能力を持つパネル上下枠墨付け機を出品する。日産8棟というと通常は墨付け機は2〜3台必要となるが、これを1台で可能にした。

また、これまで1枚当たり4〜5分の時間を要していたパネル釘打ち機も、2分台でできるものを現在開発中だ。