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ワールド・ウッド・デイ(世界木材の日)

20年に日本初開催

東京オリ・パラ契機に”発信”
 
家具新聞 2018年10月3日掲載

木材産業団体の要望活動を行っている木の総合文化・ウッドレガシー推進協議会は、東京五輪・パラリンピックが開催される2020年の国際森林デーに合わせて、国際木文化学会(IWCS)、ワールド・ウッド・ディ基金会(WWDF)と共催で「ワールド・ウッド・デイ(世界木材の日)」イベントを日本で初めて開催する。

同イベントは13年に始まり、IWCSが主催して米国をはじめ世界各国で開催されている。今年はカンボジアで開催された。ウッドレガシー推進協議会の原口博光会長は「五輪を契機に日本の木の文化を世界発信するために招致した」と開催に向けて準備を進めている。

国連は毎年3月21日を、自然環境の重要性を啓発する「国際森林デー」と定めている。同推進協議会は20年3月17日から19日まで東京都大田区の東京流通センター(TRC)、20日から22日まで東京都文京区の文京シビックセンターでイベントを開催する。

木材、建具など同推進協議会に加盟している木材産業団体による展示会が開催されるほか、シンポジウムやコンサート、木育、植樹、民族・伝統技術のワークショップなど多彩なプログラムが予定されている。
 
 ウッドレガシー推進協・原口会長に聞く
 
  ワールド・ウッド・デイはどんなイベントになるのか、木の総合文化・ウッドレガシー推進協議会の原口博光会長に聞いた。

―― ワールド・ウッド・デイの目的は。

 木の総合文化・ウッドレガシー推進協議会は、木材産業の要望活動団体を基盤に、市場の声を政府に届けるために発足しました。ある一部の団体や天下り団体などに頼らず、問題点を政府に直接届けようということです。問題点を話し合い、解決に導くためには「政治」が必要なのです。

 日本は五輪の招致に当たって、低炭素社会を目指した木材利用を掲げました。新国立競技場や選手村などのシンボリックな施設に国産材を利用するのは当然のことです。そうした流れの中で、いかに木材産業が国産材利用に貢献できるか、しっかりと世界観を持って臨む必要があります。

 IWCSは毎年、木の文化を広めるための運動を世界で行っています。その一つがワールド・ウッド・デイ」です。五輪を契機に、世界に日本の木の文化を紹介したいと思います。


―― どのようなイベントになるのでしょうか。

 日本の伝統的な木造の建築構造やデザインの紹介、植樹などのプログラムを予定していますが、肝心なことは市場のニーズを考え、いかに木の文化を紹介するかということです。イベントの成功に向けてIWCSと準備を進めています。五輪組織委員会からも五輪の応援イベントとして認められ、応援マークを使うことができるようになりました。シンポジウムには世界100ヵ国以上から300人を超える専門家や職人が集まることになっています。


―― IWCSは、日本の木の文化を紹介するDVDも作成するそうですね。

 DVDには、新国立競技場を設計した建築家の隈研吾さんのインタビューが収録されるほか、競技施設・選手村などへの木材利用を紹介する内容になると聞いています。私たちの推進協議会も協力して、加盟している各団体の活動についても盛り込んで、日本の木の文化を世界に発信したいと考えています。

 推進協議会のメンバーである全国建具組合連合会が8月に開催した展示会では、日本ならではの素晴らしい技術が展示されました。協議会の会長賞が設けられ、理事を務める宮大工古式伝統保存会長の田子和則さんが審査員を務めました。家具業界もぜひ参加して、その素晴らしい技術を世界に紹介してほしいと思います。



 



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