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2019年の抱負


ワールドウッド・デーに向けて推進


情報発信で木材産業の人材育成に


(一社)木の総合文化・ウッドレガシー推進協議会


原口博光 会長


 インフィル・テクノロジー1月号掲載
 
      新春を迎え謹んでお慶び申し上げます。

 当該協議会は平成29年8月、設立に当たり、国会議員、林野庁、経産省、国交省、環境省、文科省、内閣官房、森林総合研究所、研究機関並びに林業・木材産業界の皆様の格別のご理解、ご協力とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。 
 昨年は大きな自然災害が続き、不幸にも亡くなられた方々にはご冥福をお祈り申し上げます。
 さて、林業・木材業界は2013年の木材自給率28.6%から2018年は 約36%まで回復し、供給量も10年前の1,900万立方メートルから3,000万立方メートルに届こうとしています。
 日本の森林率は約67%で、世界第2位です。
 1950年代の木材使用禁止から、2000年代の森林吸収源対策として、地域木材利用の新時代が到来しました。
 LCAに於いて、温室効果ガス排出量が木材と比べて、鉄構造26%、コンクリート造31%多いと報告されています。

 「低炭素社会を目指して、木材の活用を図ることを全世界にコミットして、2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
 当該協議会はIWCS(国際木文化学会)と協力して、ワールドウッドデイ(WWD2020)、「木の総合文化・ウッドレガシー・世界木材デー国際大会2020」に向けた準備を進めています。
 IWCSは2013年からタンザニア、中国、トルコ、ネパール、アメリカ、カンボジア、オーストラリア等々 で国際森林年の3月3日に世界を巡って毎年開催している団体です。
 「日本で開催されるのは初めてになります。

 東京流通センター   : 2020年3月17日(火)から19日(木)まで。
 文京シビックセンター : 2020年3月20日(金)から22日(日)まで。

 記念式典は文京シビックセンターに於いて3月21日に開催されます。
 IWCSのプログラムは木の音楽祭とコンサート、こども教育と木育、木彫ショー、民俗伝統技術ワークショップ、国際青少年木工選抜プロジェクト、シンポジウム、写真とビデオ展示会等々での行事が行われます。
 当協議会は産業展示として、日本材利用による、合板、繊維版、LVL、不燃木材、集成材、建具、家具、杉・ 檜丸太、製材品、木工機械等の展示を予定しています。
 IPCCの公表やCOP24の取組課題は地球環境規模で環境主体の視点であらゆるものの生産・建設・消費に於いて温暖化対策にシフトした政策の推進が求められています。
 「林業・木材産業界は森林率67%の川上の調査、生産性、川中の合板、繊維版、LVL、不燃木材、集成材、川下の建具、家具の連携と協議が望まれます。
 新年度から全自治体に交付される「森林環境譲与税」の使い道が林業・木材産業界にとって重要な取組となります。
「自然環境に大きな影響を及ぼす大気中の二酸化炭素削減の役割が森林率67%の日本が世界に先駆して、地球温暖化対策の推進に取組む意義があります。
又、当業界の立ち位置が今世紀から地球環境に大きな影響を与えることになります。

 こうしたイベントを通して、大人から子供まで幅広く木の総合文化を伝え、国民に木を知って、身近に感じてもらうことが、木材の断熱性、保湿性、調湿など、私達の生理や情緒に作用することを理解していただければと思っております。
 特に青少年が木に興味を持ち、将来、木の研究者や木造建築物の建築家を目指す人材育成に繋がっていけば幸いです。

 「持続可能な社会」の実現に向かって、林業・木材産業に関係する団体等の連携・協議を密に行い、日本材の振興を図り、成長産業化する政策の樹立 及びその効果的実施について、国民の目線、企業の視点で提案して行きたいと思っております。

 末筆となりますが、国会、政府、諸官庁、諸研究機関、業界団体の関係各位におかれましては、日頃のご指導、ご鞭撻に感謝を申し上げると共に、今後共ご支援を賜りますようお願い申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。
 
インフィル・テクノロジー1月号掲載
 

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